- 第3種冷凍機械責任者の資格が欲しい人
- 資格を取る為にはどうすれば良いのか知りたい人
- オススメのテキストを知りたい人
- 勉強時間や勉強方法を知りたい人
ビルメンご用達の資格、第3種冷凍機械責任者試験でお困りでしょうか?
冷凍機械責任者を含む高圧ガス製造保安責任者試験は試験難易度がやや高めといわれています。
高めといわれる理由は選択問題の選択肢が絶妙で、例えば
例 次のイロハ記述のうち、ただしいものはどれか
(1)イ (2)イ、ロ (3)イ、ハ (4)ロ、ハ (5)イ、ロ、ハ
とあれば、イ・ハは間違いなく正しいとわかるがロが不明、(2)か(5)か絞り切れず2択を勘で勝負する という具合に問題の中に「正しいもの」「間違っているもの」が複数あり、それを組み合わせて答えを出します。
すべての選択肢を理解しないと、正解を確実に出すことが出来ない点が難しいのです。
今回は第3種冷凍機械責任者を一発合格したカモシカヲが
その解説と一発合格の方法をお教えします。
目次
3種冷凍機械責任試験受験方法には2種類ある
まず第一に国家試験を2科目受験する方法です。
第二に、検定制度という救済措置があり講習会を受ければ検定試験を受験する事ができます。
検定では保安管理技術のみ受験する事ができるので、1科目を集中して勉強し受験をする事ができます。
検定試験を合格すれば国家試験は法令のみを受験します。
時期を分けて2科目
講習会は年2回開催されており、国家試験は年1回実施されます。
検定を合格してもしなくても、国家試験は受験して合格する必要がありますから
年に1回しか資格取得の機会がないという事です。
受験申込方法
第3種冷凍機械責任者講習会は年2回開催(2月頃と6月頃)されています。
高圧ガス保安協会ホームぺージ(講習会)にて電子申請(インターネット受講申込)をお勧めします。
第3種冷凍機械責任者国家試験は年1回、11月頃とされています。
国家試験申し込みにおいても高圧ガス保安協会ホームページ(国家試験)にて電子申請(インターネット受験申込)をお勧めします。
申し込み後、受験票が送られてくるので写真を張り付け受験会場で講習・試験を受けます。
受験費用はいくらかかる?
第3種冷凍機械責任者講習会は検定試験を含め16,400円(インターネット申し込み金額)で、
第3種冷凍機械責任者国家試験は8,200円(インターネット申し込み金額)です。
講習会受講者でかつ、合格者は国家試験も必須なので資格取得まで計24,600円(振込費用除く)必要となります。
また交通費や証明写真代も必要となるので注意が必要です。
第3種冷凍機械責任者試験の合格率
以下の試験合格率は国家試験2科目(保安管理・法令)同時受験の合格率となっています。
第3種冷凍機械責任者 | |
年度 | 合格率 |
令和元年 | 32.0 |
平成30年 | 40.0 |
平成29年 | 37.0 |
平成28年 | 35.0 |
平成27年 | 26.0 |
ちなみに検定試験の合格率は約70%、法令のみの国家試験合格率は約80%です。
つまり100人受験すれば検定合格者は70人、更にそこから国家試験を合格する人は56人になります。
第3種冷凍機械責任者を取得するとどうなる?
- ビルメンテナンス
- 多岐にわたる工場
- 空調設備機器取扱業
- 冷蔵・冷凍倉庫管理業など
最近の冷凍機は冷凍機責任者の免許がなくても取り扱えるものが増えています。
よって資格を必要とされる機会が減っていますが、資格保有者は知識を保有しているという観点から就職に有利に働くようです。
また資格手当や昇給にもかかわってくるので就職した後にも有利となるでしょう。
必要な学習時間
保安管理技術で2ヶ月(60時間)、法令で1ヶ月(30時間)必要だと考えます。
過去問を焼きまわしているような試験ではないので、過去問を暗記するだけの省略勉強法は通用しません。
また冷凍機の仕組み、冷凍サイクルなどをしっかり覚える必要がある為、一夜漬けのような短期間で長時間の勉強を詰め込むような方法は無謀でしょう。
文系の方や冷凍機の仕組みにまったく知見が無い方は上記3ヶ月では厳しいので、
半年前から勉強を始め様子を見ながら時間を調節するのが良いでしょう。
おすすめのテキスト
おすすめのテキストはこちら
ただし講習会を受ける方は講習会で使用するテキストを購入された方が良いでしょう。
SIによる初級冷凍受験テキストは保安管理技術のみが記載されているので、法令は記載されていません。
検定合格後に国家試験の法令試験の為、他のテキストが必要になりますから注意して下さい。
SIによる初級冷凍受験テキストめちゃめちゃ高いです5,000円弱します。
おすすめの問題集
非常に優れた問題集ですが価格が高い…4,000円もします。
勉強方法
- テキストをまず1週~2週しっかり読み込みましょう
- 過去問をテキストを見ながら解いていきましょう
- 頻出問題や理解がしづらい箇所をまとめます
- ③でまとめた所をテキストでしっかり理解します
- テキストを見ずに過去問を一通りこなして問題になれましょう
合格のコツ
日程とお金に余裕があるなら講習と検定を受けるべきでしょう。
一発国家試験より検定を受けてから国家試験を受ける方が難易度は大きく下がります。
また時間やお金に余裕がなくても何とか捻出した方がのちに得られる社会的信用の方が大きい可能性もあります。
冷凍機を取り扱ったことがない人にとって冷凍機の仕組みは非常にイメージがしづらく、勉強も退屈なものになってしまいます。
冷凍機の勉強を始める前に、家庭で使われているエアコン・冷蔵庫の仕組みを調べてみる事をお勧めします。
「エアコンのガスが抜けて」なんて話は良く聞くと思いますが、このガスこそ冷媒でありエアコンから冷たい風を出してくれている正体です。
じゃあ暖かい空気はどうやって出すの?等、興味を持って学ぶことが出来ると思います
文字を暗記するのは苦痛ですし容易ではありません、冷媒の流れやそれぞれの機器の形を絵やイメージで覚えることが出来ればしっかりと記憶にとどまります。
例えば、問 水冷横型シェルンドチューブでは、冷却管内を冷媒が流れて冷媒が凝縮するか?
解 冷却管内に水が流れて菅野外表面で冷媒が凝縮するので間違い
このような問題も実際の水冷横型シェルアンドチューブをみて作りをイメージ出来てしまえば簡単に覚えることが出来ます。
公式を使って解く問題は意味を理解というより暗記に近い作業となります。
このキーワードが出てるからこの公式だ、問3の問題だからこの公式だといった感じです。
そこでいちいち公式をテキストや解答ページをみて引っ張り出しながら解くのは大変なので、公式一覧表をつくってそれを見ながら解くと効率的です。
最終的には公式も暗記するのですが、勉強始めや慣れないうちは公式一覧表と過去問の照らし合わせ学習が良いでしょう。
過去問や問題集は暗記する為ではなく、問題に答える事に慣れるためのものです。
インプットはテキストでアウトプットは問題集で行います。
テキストで理解し、問題集で確認するを意識して行いましょう。
最後に
計画を持って学習をしないと合格できない試験です。
適切なテキストと問題集を用意し、効率の良い勉強方法を使い、テストまでの期間を把握して一日の学習時間を決める。
理解し始めるまで退屈な勉強になると思いますが、ある程度把握し始めると一気に勉強が楽になります。
まずは最初の一ヶ月を頑張りましょう。