こんにちは!資格大好きカモシカヲです。
中2心をくすぐる資格といえば、毒劇物取扱責任者ですが
資格取得難易度は下の上、または中の下といった評価が一般的です。
結構簡単?と思いきやこの資格、ただテキストで勉強するだけでは
なかなか合格することは出来ません。
なぜなら毒劇物取扱責任者試験は各都道府県が主催しており、全国で統一された問題による試験が行われていません。
都道府県毎に試験内容が違う為、都道府県毎に合わせた勉強が必要となります。
この記事では毒劇物取扱責任者試験を一発合格したカモシカヲが合格につながる勉強方法をご紹介します。
受験前に知っておくこと
毒劇物取扱責任者試験は合格基準が曖昧で特殊です。
各科目(法規、基礎科学、性質・貯蔵・取扱方法、実施試験)ごとに『足切り点数』が設けられており、また『科目合計 合格点数』も決められています。
これが都道府県によってまちまちで、公表している所もあればしていない所もあります。
『科目合格 合計点数』よりも『足切り点数』の方が基準正解割合が低いので
『足切り点数』は4割、『科目合格 合計点数』が6割で合格だとすると、全部の科目が4割ずつ正解していても『足切り点数』基準は満たしていますが、『科目合格 合計点数』基準を満たさないので不合格となります。
例えば
法規4割+基礎科学6割+性質・貯蔵・取扱方法8割+実施試験6割 なら合計が6割なので合格となります。
必要な物
まず勉強する上で必要な物ですが
- 改訂新版 毒劇物取扱者 合格教本
- 受験地の過去問
- インターネット環境
改訂新版 毒劇物取扱者 合格教本
改訂新版 毒劇物取扱者 合格教本は通称『クマ本』と呼ばれる優秀なテキストです。
私はテキストを『クマ本』含め3冊ほど買いましたが、クマ本以外必要ありませんでした。
そもそもなんでテキストを3冊買ったのかというと、過去問で出題された毒劇物をテキストで確認しようとしたら必要な情報が載っておらず、それを補うために別のテキストを買って…と繰り返している内に3冊購入するハメになりました。
で、三冊目に買ったクマ本が過去問の内容をほぼ網羅できるものでクマ本に載ってない内容は他のテキストでも載っておらず…「こりゃあクマ本だけでいいや」ってなりました。
そもそも『クマ本』って通称は多くの人が購入し、良書ゆえに付いたもので、売れないテキストや評判が悪いテキストは通称など付きませんよね。
受験地の過去問
受験地(各都道府県)の過去問は、都道府県ホームページより過去2年~5年分の問題と解答がPDF形式でダウンロードできます。
配布年数にバラつきがあり、配布自体行われていない都道府県もあります。
各都道府県の過去問公開ページへのリンクをまとめてくださってるサイトがありましたので
ご紹介させていただきます⇒30’s 資格論
過去問が4年から5年掲載されている都道府県であればそれだけで十分なのですが
配布されていない、配布数が少ない県は勉強に支障がでます。
私としては受験はどの都道府県でも出来るので、近隣の過去問の掲載数が多い都道府県で受験する事をオススメします。が、
どうしても掲載されていない、掲載数が少ない県で受験をしたい場合はコチラ↓の問題集が評判が良く参考になると思います。
インターネット環境
インターネット環境は過去問をダウンロードする為、当然必要となりますが、
毒劇物の性質・貯蔵・取扱方法を調べるためにも必要です。
なぜテキストがあるのにも関わらずインターネットで調べる必要があるのかというと
過去問に出題されている一部の毒劇物がテキストに載ってないことがあるからです。
同じ毒劇物でも呼び名が違っていたり、他都道府県では出題が珍しい毒劇物だとテキストに載っていません。
過去問の解答で覚えることも出来ますが、
『過去問ではアンモニアの中毒症状について出題されていたが、アンモニアの中毒症状だけ覚えていても今年度の試験では解毒方法が問われて答えられなかった』
ってことがあるので過去問で出題された毒劇物は性質・貯蔵・取扱方法をしっかり確認しておく必要があります。
勉強方法
試験は『法規、基礎科学、性質・貯蔵・取扱方法』 と 『実施試験』に分かれます。
実施試験とありますが上記全てペーパー試験です。
『法規』について
過去問に難なく答えられるように、テキストと過去問を使い反復勉強すれば大丈夫です。
変則的な問題も少ないので比較的に点をとりやすい科目ですから、ここでしっかり点数を稼ぎましょう。
『基礎化学』は
過去問に目を通して、なんとなく理解出来そうなら法規と同じように反復勉強すれば大丈夫です。
逆に意味が全くわからないし、学校で習った記憶もないって人は計算問題に苦労すると思うので、別のテキストで補助しながら学ぶと良いでしょう。
私が『危険物取扱者甲種』で使用したテキストですが非常にわかりやすかったのでご紹介します👇
『性質・貯蔵・取扱方法』及び『実施試験』は毒劇物取扱者試験の山場です。
とにかく過去問の分析を行って、問題の出題傾向を把握します。
過去問で『性質』にはどの毒劇物が出題されているか、『貯蔵』にはどの毒劇物が、『取扱方法』にはどの毒劇物が、と表にまとめてみることをおすすめします。
すると同じ毒劇物でも年度が違うと『性質』に出題されていたり、『取扱方法』に出題されていたり、両方だったりと様々な形で出題されていると思います。
一見、規則性が無く対策が取りにくそうに思えますが、全年度の『性質・貯蔵・取扱方法』の全ての項目で、あわせて2回以上出題されている毒劇物は頻出していると考え、「必ず覚える毒劇物」とします。
1回だけ出ている毒劇物は後回しにしつつ、余裕が出た時に暗記するようにしましょう。
次に、テキストにて「必ず覚える毒劇物」の『性質・貯蔵・取扱方法』をチェックします。
※テキストに載っていない場合はインターネットを使用して調べましょう。
『性質・貯蔵・取扱方法』全てにおいて特徴のある毒劇物もありますが、性質だけ貯蔵だけまたは性質と取扱い方法2つにおいて特徴がある等、突出した特徴が見受けられる毒劇物は突出している部分を重点的に覚えてください。
目立った特徴のない性質・貯蔵・取扱方法も全部覚えるのが一番良いですが、あまりにも数が多すぎるので余裕がないなら、突出した特徴のみを覚えるのも一つの手です。
また『性質・貯蔵・取扱方法』は過去問とテキストの反復だけではなく、暗記カードやノートにまとめて勉強する方法が効果的です。
例えば貯蔵・取扱い方法が類似の物をノートにまとめて覚えやすくするなど、工夫をしましょう。
『実施試験』も『性質・貯蔵・取扱方法』と同じように毒劇物それぞれの特徴について答える問題が多いですが、『性質・貯蔵・取扱方法』とは別枠で試験が出されるので、あらたに表を作りノートにまとめ分析・暗記をしましょう。
最後に
比較的簡単だとされている試験ですが、個人的には『危険物取扱者甲種』と同じくらい勉強量が必要な試験でした、おそよ2ヶ月くらい勉強しています。
なにせ暗記が多いので、すき間時間などで繰り返しテキストを読まないとすぐ頭から抜ける、覚えきれない感じでした。
全国どこでも受験が可能なので各都道府県の過去問を見比べながら、簡単そうな所を選ぶのも良いと思います。