解説

【PENTAX Kシリーズ】一眼レフの写真が暗く撮れる現象まとめ【黒死病】

こんにちは、カモシカヲです。

私は一眼レフカメラのPENTAX『 K-SⅡ』を愛用しています。

ですがこのK-SⅡを含むKシリーズ機はとんでもない爆弾を抱えているんです。

 

2017年に購入したK-SⅡですが、2年程経過した頃に突然写真が暗く映る現象が発生しました。

それはKシリーズで頻発している『黒死病』と呼ばれる不具合で有ることが発覚しました。

 

この記事は『黒死病』になってしまったカメラはどうなるのか、どうすれば良いのかをまとめています。

黒死病の症状は?

冒頭でも言いましたが暗い写真しか撮れなくなります。

  • 購入後、1年半~3年までの間に発病することが多い、メーカー保証期間が1年で有ることから保証期間が切れた頃にやってくるので質が悪い。
  • ファインダー撮影時に多く見られる、ライブビュー撮影時では明るく撮れる。
  • しかし病状は徐々に悪化し、ライブビュー撮影でも暗い写真しか撮れなくなる。
  • ファインダーモードとライブビューモードを何度か切替ると、一時的に治る。
  • 連射撮影をすると一時的に治る。
  • しかし電源をOFFにしてから5分ほど待って撮影すると再発する。
  • モード切替、連射撮影復帰法は徐々に頻度を増やさないと治らなくなり、最終的には治らなくなる。

 

黒死病に至る原因は何か?

ピント調節や光量を調節する絞り羽が閉じたまま動作しない事で、適切に光が取り込まれず暗い写真になってしまいます。

絞り羽の不具合は絞り制御ブロックが正しく機能していないことに起因しており、更に絞り制御ブロックの部品である『馬蹄形金具』が磁力を帯びて、磁化してしまったのが原因です。

メーカーの対応は

Kシリーズにて多発している不具合なのですが、リコールや無償修理は原則※1 受け付けていないそうです。

※1 メーカー側にユーザーに非が無いこと、多発している不具合であること、再発の可能性が有ることを伝えて無償修理を勝ち取ったユーザーもいるとか…

有償修理は受け付けており費用は18,000円~25,000円程で、価格の幅は時期や機種の違いによるものです。

また『K-30』においてはサポート期間が終了している為、修理を受け付けてくれません。

K-30は2012年発売ですから、13年・14年発売のK-50やK-S1もそろそろサポートが受けられない可能性があります。

自分で修理できる?

エントリーモデルで6万円前後のカメラに2万円の修理代を掛けられない、そもそもサポートを受けられないって方に自分で修理が出来る方法をご紹介したいと思います。

ご紹介する方法はいくつかありますが、全て絞り制御ブロック内の磁化した馬蹄形金具を改善する方法です。

  • 馬蹄形金具のU字先端部2つを軽く削る。

参考サイト:虹色の旋律:・ペンタックス K-30の黒死病を修理

補足:削ることでコイル内の馬蹄形金具の磁力の影響を弱めるのだそうな…但し削りすぎると絞り制御が開く方向で効かなくなり、逆に真っ白な写真が撮れるようになってしまいます。しかも一度削ると元に戻せないのでリスクは高め、しかし再発しないメリットがあります。

  • 馬蹄形金具のU字底部分にハンダ盛り付をする。

参考サイト:Orio Blog:PENTAX K-30 絞り制御不良 修理方法

補足:絞り制御ブロック内のコイル部分から馬蹄金具までの距離を稼ぐ事によって、馬蹄形金具の磁力の影響を弱めるのだそうな…やり直しも出来るしハードルは低そうですがハンダの盛り付け具合がシビアとのこと

  • 馬蹄形金具に消磁器を使って消磁する

参考動画:

補足:この方法のメリットは消磁器の種類によってはカメラの外側から馬蹄形金具付近で消磁をすれば分解せずに治せる、分解しても馬蹄形金具に消磁器を当てるだけなので技術をほとんど使わない事です。デメリットとしては消磁器が別途必要である事、再発の可能性が有ることですが、再発しても消磁し直せば良いだけですし消磁後短期間で再発といったことは無いようです。私はこの方法を一番オススメしています。

  • 他のペンタックスカメラより絞り制御ブロック、または馬蹄形金具を移植する。

参考サイト:Old riders never die.:PENTAX K-S1 黒死病修理したら…

補足:ジャンク品などから部品取りがオススメです、同機種でなくフィルム時代のPENTAX機種からの移植も可能なようです、適合するかは試してみないと分かりませんが

私はメーカー修理に出しました

たまたま私は2020年末までの延長保証に入っていました。

これは黒死病を知っていたからではなく、落下や水没に備える為でしたが結果としてラッキーでした。

執筆中の現在はまだ修理中ですので完了次第結果を報告したいと思います。

最後に

PENTAX Kシリーズは黒死病という大きな爆弾を持っています。

ですが他社のミドルクラス機で採用される防塵・防滴構造をエントリークラスに取り入れたり、手振れ補正が付いていたり、価格がリーズナブルであったりと魅力はたくさんあります。

私もK-SⅡの防塵・防滴機能に惹かれて購入に至りました。

黒死病発生のリスクはありますが、それでも余りある魅力に惹かれた方は延長保証に入った上で購入してみてはいかがでしょうか?