未就学児2人を子育て中のカモシカヲです。
子供の成長はうれしいものですが、それに伴い心配事も増ています。
今回は子供を犯罪から守る手立てを、子供だけではなく親にも教えてくれる絵本
「とにかくさけんでにげるんだ」 をご紹介します。
私も例に違わず、「へんな人、知らない人について行ったらダメだよ」なんて子供に良く言い聞かせている訳ですが、
へんな人って?知らない人って?…えっ、えーっと
子供が理解できるレベルで、分かりやすく伝えるのはすごくむずかしいんですね。
この絵本は、絵本ならではのやさしさと分かりやすさで子供たちに犯罪への危険を教えてくれます。
- 子供を犯罪から守りたい人
- 子供にうまく危険を伝えられない人
- 犯罪被害に気付くために親が出来る事を知りたい人
- 子供がどんな犯罪に巻き込まれる可能性が有るのか知りたい人
『とにかくさけんでにげるんだ』概要紹介
発売日:1999年2月
総ページ数:32P
読了まで必要な時間:15分
子どもが性的被害や誘拐といった犯罪から身を守るための具体例や対処法を教えてくれる絵本。
カナダの小学校で副読本として使われている絵本の日本版。
保護者向けに役立つあとがき付き、子供と一緒に読み自分をまもる力をつける絵本。
著者(イラスト・翻訳者)の他出版物
著者:ベティー ボガホールド
著者の他出版物等情報を見つけることはできませんでした。
イラスト:河原まり子
著書として、
- グルグル ぼくの だいじな おもいで
- しあわせな離婚
- はじめてのおわかれ
- もしも、そばにいぬがいたら
- ねこさんどうしてないてるの?
- 天国からやってきたねこ 等々がある。
翻訳:安藤 由紀
著書として、
- 暴力や虐待から身を守る
- あなたはちっともわるくない
- いいタッチわるいタッチ
- わたしがすき
- Say“No!” “やめて!”といおう -悪い人から自分をまもる本- 等々がある。
抜粋
デパートで
迷子になってしまった僕、お母さんの探し方、頼っていい人ダメな人ってどんな人?
公園で
僕は今、一人で公園に遊びに来ている。
知らないおじさんが声をかけてきた、おじさんは僕についてこいっだって、
僕は大声でお母さんを呼ぶふりをしたんだ。
マンションで
私は郵便受けに荷物を取りに行ったんだ、そこでおじさんが変な目つきで私をみてくるの。
『かわいいね』って声をかけてきて、私の体を触ってきた。
すぐに逃げたけど、とてもいやな気もち…どうやってこの気持ちをママにつたえようか、ママはなんといって子供を安心させようか。
ホテルで
やっとホテルについた、お母さんとお父さんは荷物を忙しそうに運んでる。
僕はゲームコーナーにいこうかな、どこにあるだろう?
知らないおじさんが案内してあげるよっておじさんは僕を抱きかかえて連れて行こうとしたんだ。
テレビのニュースで
テレビで男の子がゆくえふめいになったって、きょうあくな事件かもしれない。
男の子はなんでつかまったの?
悪い人はいっぱいるって、体に触ってきたり、車に乗せようとしたり…
そんなとき私はどうすればいいの?
しんせきのおじさんの家で
友達のゆかちゃんは、おじさんの家にいって嫌なゲームをさせられた。
ゆかちゃんが服をぬいで、おじさんにいやなことをされるんだ。
おじさんはケーキやおもちゃをくれたけどゆかちゃんはそんなゲームしたくなかったって。
ゆかちゃんの辛そうな姿をみて、私はお母さんに相談する事をすすめたんだ。
大丈夫だよ、ゆかちゃんは叱られたりしないから。
ゆかちゃんを抱きしめながらお母さんが尋ねました、なにがあったの?
…、おじさんは悪い人ね、ゆかちゃんは何にも悪くないよ、だから何があったか全てお話ししてくれる?
最後に
子供が口に出せない疑問や悩みを先回りして教えてくれる絵本でした。
具体的で現実と結び付けやすい内容です、中でもイラストが秀逸で悪い大人の張り付いたような笑顔がとてもリアルです。
子供って性被害にあうと自分が悪いことをしたと考えてしまうんですね、
この本を読んで初めて気が付きました。
また、その被害を受けた子供から情報を聞く方法や心のケアをするには
工夫やたくさんの思いやりが必要だということを学びました。
言葉を考えながら子供に性被害や誘拐について教えることは難しいですが
この絵本ならイラストと具体例、伝わりやすい言葉で教えてくれます。
絵本というキャッチ—な媒体であるからでしょうか、
我が家の子供たちは寝る前にこの絵本を読んでとせがんできます。
『万が一』が無いことを願うばかりではなく、自衛させる・することも大事ですね。